前略、バリの空から。2

そもそも、今回のバリ旅行の目的はバリのでっかい波に乗ることである。

とうとうその日がやってきた。

現地のコーディネイターに船に乗せられ、沖に向かうこと30分。

360度オーシャンビューだ。

「はい、ここで降りてくださーい」

マジすか!?

目の前には視界を塞ぐほどのビッグウエーブ。

船から降りたら、当然休憩所なし。

足つったら終わるなこりゃ。

気がつきゃこんな状況におかれていました。

海のど真ん中でサーフボードにまたがったバリ人一人と日本人5人。

思わず唾をゴクリ。

携帯もペットボトルのミネラルウォーターも何も無い

そこにあるのは空、海、今までに経験したことの無いバカでかい波!

以上!!

もーーーしらん!こうなったらやるしかない!!

腹は決まった!!

いったるでーーーー!!勢い勇んでトライした1本目。

 

どっかーーーん!!

ゴボゴボゴボ!!!

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みごとに水中でエビぞり5回転なる大技を決めまして

一気にすべての臓器が縮み上がった瞬間がそこにはありました。

その後は記憶が途切れ途切れではありますが

後日談では、恐怖のあまり10歳くらい老け込みながらも

なんとか波乗りをする山本の後ろ姿があったそうです。

 

この日、失ったもの。

サーフハット(日焼け防止の帽子)コンタクトレンズ(右側)

リーシュコード(サーフボードと足をつなぐロープ)断裂

ここ数年の集大成となるサーフィンへの密かなる自信。

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サーフィンを終えて半泣きの山本。無理して笑顔をつくってるあたりが

なんともいじらしい。

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こうして見ると穏やかな海ですが、沖はほんとうにえげつのうございました(笑)