先日、井上くんと肉を食べに行った。
井上くんは20年来のお客さんで、当時彼は大学生だったが、なぜか
俺をよく飯に誘ってくれた。
そして今回、半年ぶりではあるが今こうして二人でテーブルを囲んでいる。
この日、俺が注文したのは小学生の手のひらサイズのハンバーグ。
今の俺にとってはこれが精一杯だ。
かたや井上くんはというと650グラムのステーキだ。
なんでも食べたまえとは言ったが大丈夫なのかそんなに食べて。
というか食べれるのか?残しても俺は何も手助けしてやれない。
ところが彼はそれを何なく、じぅじぅ言わせながらペロリ。
あれ、この光景どっかでみたことあるぞ。
この既視感の謎を辿ること数分。
ああ、思い出した。昔、祖父を連れてよく外食に行った。
若かりし俺がなんの遠慮もなくバクバク食べるのを見ていたあの祖父の眼差し。
俺だって昔はこれくらい食べれたんだからねっ!!というプライドと
若いっていいわぁ〜〜という羨望が微妙にブレンドされた複雑な眼差し。
完全に俺それだった。
まさかこんなに早く見守る側になるとは、、、。とほほ、、、。
帰り道、また行きましょう!と井上君。
次は俺もせめてサラダバーつけるよと心の中でそっと誓った。

あいにきて I・NEED・YOU GO-BANGS 1989年