あの頃ののびのび

先日行われた井上尚弥vsルイス・ネリの試合は面白かった。

普段スポーツ観戦など滅多にしない僕でも熱狂して観てしまった。

手に汗を握るとはまさにこのことだろう。

ふと、思う。

なるべく人との諍いを避け、まるで足湯のようなぬるい人生を送ってきた僕にとって

こんな白熱してエキサイトしたバトルシーンが今まであったのかしら?

 

あった。

2度ほど。

思い起こせば中学3年絶賛こじらせ真っ只中の時代。

場所は当時通っていた塾の隣の空き地だった。

対戦相手は高橋。

僕より随分と痩せてひ弱な少年だった。

理由はもう忘れてしまっていて、きっと他愛のないことなんだろう。

しばらくの睨み合いの後

山本の間柴直伝フリッカーズジャブが高橋の顔面にスマッシュヒットした。

すかさず高橋も反撃に出る。

クリンチではなく、くんずほつれつ両者もつれ合いの泥試合へ。

1Rが終了した後は二人のTシャツはのびのびに。

結果判定はドロー。

あの頃、頭の中で流れてた曲 クリスタルキング 愛をとりもどせ

 

そしてそのわずか5年後。

山本がビデオレンタルで働いていた時代。

山本VS店長鈴木、レンタル店員の名誉をかけたノンタイトルマッチが幕をあける。

1R終了。

またもや判定はドロー。

またもやTシャツのびのび。

心から思う

この世が暴力が支配する時代じゃなくて本当に良かったです。

あの頃、頭の中で流れていた曲。

ニルヴァーナ Smells Like Teen Spirit